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2019.06.11
法律コラム

交通事故のきほん(1)~責任と保険~  ジャンル/交通事故


交通事故で生じる責任

交通事故を起こして人に怪我をさせた場合に発生する責任は3つあります。軽い事故だから、擦り傷しかないからといってそのままにするのではなく、交通事故が発生した場合は警察に通報してください。

①刑事上の責任

交通事故を起こして人に怪我を負わせたり死亡させた場合は、自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律(以下「自動車運転処罰法」という)により処罰される場合があります。

②行政上の責任

交通事故を起こした場合に、自動車免許が停止や取消になったりするのは行政の処分が出るからです。反則金を課される場合もあります。

③民事上の責任

交通事故で相手の車両や自転車を傷つけたり、怪我をさせた場合に、その物や怪我に対して賠償する責任が民事上の責任です。


交通事故の保険

交通事故で相手の車両や自転車を傷つけたり、怪我をさせた場合に、その物や怪我に対して賠償する責任が民事上の責任です。

特に事故で相手方にけがをさせた場合、賠償金は高額になりがちです。自賠責保険では全額を賄うことはできないため、かならず任意保険に加入してください。特に原動機付自転車では任意保険に加入していないことが多いので注意しましょう。

最近では自転車運転者が加害者になる事故も増えています。自転車で事故を起こした場合に備えて自転車保険など第三者賠償保険にも加入しておきましょう。

①自賠責保険

自動車を保有する場合に加入が義務付けられている損害保険です。

対象は人のケガや障害、死亡のため、物損事故では使えません。ケガは120万円まで、死亡時は3000万円、後遺障害は4000万円が上限です。支払基準が低く、自賠責では賄えない部分が多いので任意保険に加入しておく必要があります。なお、自賠責保険では相手方との交渉を保険会社がしてくれるわけではないため、交渉は自分で行う必要があります。

②任意保険

民間の保険会社が提供している自動車運転に関する保険です。対人賠償保険や対物賠償保険、自己所有の車両に対する車両保険や搭乗者傷害保険などがあり、任意で加入します。交通事故で相手方にけがが生じた場合は対人賠償保険が重要になります。加入者に過失がある場合、任意保険のほとんどでは、相手方との交渉を代行してくれます。

付帯する特約として「弁護士費用等補償特約(略して「弁護士特約」)」を付けておけば、交通事故に遭った際の相談料や着手金・報酬金が保険金上限まで支払われるので安心です。

③自転車保険

自転車で事故を起こした際に利用できる保険です。自転車での深刻な事故が増加し、高額の賠償を認める判例も出ていることから、自治体の中には自転車に乗る場合に自転車保険の加入を義務付ける条例を定めるところが増えてきました。自転車事故でも保険で被害者の救済ができるようにとの思いからです。「個人賠償責任保険」などの名称で自転車事故をカバー出来たり、自動車保険に特約で付けられる場合もあります。

だれもが交通事故を起こしたくない、遭いたくないものですが、一定の割合で発生してしまうのが事故です。万が一の時に、被害者にできるだけの賠償をするためには、保険に加入しておくのがまず運転者にできることです。

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